千葉県 介護老人保健施設 やすらぎ様
手動だと自分の加減で調節できるので安心して使えています。
公益財団法人 復光会 介護老人保健施設 やすらぎ
穐葉秀文様、内藤秀敏様
-入浴リフトを導入しようと思ったきっかけと導入までの経緯を教えて下さい。
もう改修してしまったんですが、以前は大浴場にスロープがついていてシャワーキャリーでそのまま入浴する方法をとっていました。水中は浮力がかかるのでまだいいんですが、お風呂からあがるときにスロープの途中で水から出た瞬間にいきなり重くなるのでそこからグッと押し上げるのが大変で、それがすごく職員の負担になっていました。
使っていたシャワーキャリーが関西のメーカーのものだったんですが、トラブルが多くて、その度に送って直してもらって返ってきてを繰り返していました。職員の負担と機械のトラブルで何年か越しに次にどうしようかを考えて福祉機器展に行ったりカタログを取り寄せたりして検討していました。
そんな中で精工技研さんの手動式リフトを福祉機器展で見つけて、担当の方がすぐに来てお風呂を見て相談にのってくれたので、そこから始まりました。今は2階に2台、3階に1台で、全部で3台入れて使っています。
左手前のスロープを使ってシャワーキャリーで入浴していた
リフト導入後は、1日に1台あたり25人もの入浴を行っている
-電動など他にもいろいろあるなかで手動を選ばれたのはなぜですか?
やっぱり電動よりは手動のほうが確実にトラブルは少ないと思ったので。故障してしまうとどうしても業者さんをすぐ呼んで対応しなければいけないので、電動よりはトラブルの少ない手動のほうがいいと。
電動だと勝手に動いていってしまうので、手動のほうが自分の回し加減で調節できるから安心して使えるというのもありました。あと使い方がわからない人が電動を使うと危ないし事故に繋がる可能性があるので、手で回しながらのほうがいいですね。
車のリフトとかもそうですけど、例えば今福祉機器なんかを見てるとほとんどがボタンを押しっぱなしで動く、離したら止まる、となってるけど、でも手動と電動とではやっぱり手にかかる感触が違います。加減がしやすいです。異常を感じたら、すぐ止めて確認できる。感覚が伝わってくるのが電動と手動だと全然違います。
電動だと「あっ!」と思ったときに行き過ぎて、例えば手が挟まったりなどリスクがあります。
力が強いですからね、電動のほうが。やすらぎも特浴は電動なんですけど細心の注意を払ってやってます。逆に電動のほうが神経使うかもしれません。
今機械浴は電動のものを使っていますが、ああいうのって結局は外国製が多いんですけど、長い過程でこう改良されていくといいよねってうちなんかが言っても変わらないんです。その点精工技研さんは、最初の1台入れたときから現場の声を聞いてもらって使いやすいように危なくないように改良してもらっています。
つくってみても実際にやってみるとまた違うじゃないですか。理想とやってみての使い勝手とか。どんどん変えていかないと良くなっていかないですよね。
最初の形から随分変わってきてますよね。うちが変えてもらってるところも色々とあるんですけど(笑)
-だいたい今1日でどれくらい使っていますか?
今3台使っていて、1台あたり25人くらいです。浴室内はスタッフ2人で1日50人近くの入浴対応をしています。
でも以前と比べたら全然ラクです。まずひとつはお湯の中に入らなくてもいいから、夏場なんかはお湯の中に出たり入ったりしてるだけでそれだけでも汗かくし、身体への負担は大きいです。ハンドルを回しててそんなに疲れるって感じはしないですね。結構軽いですし、大丈夫です。
-使い心地はどうですか?
使い勝手が悪いところはその都度直してもらって今の状態になっているので、今は特段なにが悪いというのはないです。細かいところは「ここが大変なんです!」とどんどん言ってしまっていますが、そこを色々考えてきてくださるので助かってます。